エレメカ(電気機械式)ピンボール
1930年代から1970年代の終わりまで、ピンボール台は電気機械式、日本でいうエレメカでした。ロジックはチップではなく、リレーやステッピングユニット、スイッチの中にありました。スコアはカチカチと回る機械式のリールに表示され、チャイムやベルが得点を知らせます。ルールは今の基準では単純で、レーンを点灯させ、ターゲットに当て、一定のスコアに届けばリプレイ、という程度でした。
エレメカが愛されるのは、その音と正直さのためです。聞こえる音はすべて、実際に部品が動いている音。一方で持つのは大変で、リレーはすり減り、接点は掃除が必要で、スイッチが一つ引っかかるだけでゲームが止まることもあります。
ソリッドステートと電子ピンボール
1970年代半ば、メーカーはルールをマイクロプロセッサーに移し、70年代の終わりには新しい台のほぼすべてがソリッドステートになりました。コンピューターのおかげでルールは深くなります。ボールをまたいだ記憶、重なり合うモード、デジタルの効果音や音声、そして1990年代初めからはアニメーションを映すドットマトリクス表示。ゲームセンターやバーの奥でにぎやかに光る電子ピンボールと聞いて、多くの人が思い浮かべるのはこのタイプです。
現代の実機はさらに進んで、バックボックスの液晶画面、ネット経由のアップデート、オンラインのスコアまで備えています。それでも本物のボール、本物のマグネット、本物のソレノイドを持つ本物のマシンで、遊ぶのは最高です。ただし重さは100キロを優に超えることが多く、新品は数千ドル単位の値段がします。
デジタルピンボール:ソフトウェアの中の台
デジタルピンボール(ビデオピンボール、バーチャルピンボールとも)は、盤面、ボールの物理、フリッパー、ルールまで、マシン全体をソフトウェアで再現します。家庭用コンピューターには1980年代初めからピンボールゲームがあり、1990年代には今も多くの人が覚えているパソコンの名作台が次々と登場しました。現在のデジタルピンボールは、ライセンスを受けた実機の丁寧な再現から、木と金属では作れないオリジナルの台まで幅広くあります。
物理的に作る必要がないので、デジタルの台は実機にできないこともできます。盤面を横切って動く部品、変化する重力、左右が反転する鏡の台。その代わりに問われるのが手ごたえです。ボールを鋼の球らしく動かすには物理演算を丁寧に調整する必要があり、画面ではソレノイドのドンという衝撃までは再現できません。

バーチャルピンボール筐体
バーチャルピンボール筐体は、二つの世界の中間にあります。盤面の位置に大きな薄型画面を寝かせて置いた実物大の筐体で、バックグラス用の2枚目の画面、本物のフリッパーボタンやプランジャー、ときには振動や打撃を伝える装置まで付いています。一台で多くのデジタル台を遊ぶために、愛好家が自作するものです。迫力はありますが、場所もお金も、そして準備の手間もかかります。
ブラウザで遊ぶピンボール
ブラウザのピンボールは、Webページの中で動くデジタルピンボールです。今のブラウザはコンパイルされたゲームのコード(WebAssembly)を実行し、グラフィックカードで描画(WebGL)できるので、物理演算をそなえた本格的な台が何もインストールせずに数秒で読み込まれます。スマホでもタブレットでもパソコンでも動き、共有するのもリンク一つで済みます。
Bubble Pinballはこの方式で作られています。Godotエンジンで開発してWeb向けに書き出しているので、同じゲームがどの最新ブラウザでも動き、縦長の画面に合わせて表示され、画面の左右をタップするかキーボードで操作します。進行状況は端末に保存され、アカウントを作る必要もありません。
デジタルピンボールの手ごたえを決めるもの
いいデジタルピンボールかどうかは、ボールで決まります。重たく転がり、長いランプでは速度を失い、ゴムでは跳ねても金属では跳ねず、フリッパーからは予想どおりの角度で飛び出すこと。それを左右するのは三つ。物理シミュレーション、フリッパーの形、そして指で押してからフリッパーが動くまでの遅れです。
これは、私たちのゲームを含め、どのピンボールゲームにも使える正直なテストです。フリッパーでボールを止めてみて、落ち着いてそのまま止まれば物理はしっかりしています。ポストパスと台揺らしを試して、本物の台と同じように働けば、そのゲームはピンボールを尊重しています。ボールがふわふわ浮いたり、フリッパーが遅れて動いたりするなら、どれだけ光らせてもごまかせません。このテストはBubble Pinballの1台目なら1分もかからずにできます。
自分に合うピンボールはどれ?
どれか一つが最高、というものはありません。ゲームに何を求めるか次第です。
- エレメカ:音も手ごたえもいちばん本物。ルールは単純。ただし数が少なく、壊れやすく、維持費が高い。
- ソリッドステートと現代の実機:深いルールと本物の感触。ゲームセンターやバーで遊べるなら最高の選択ですが、所有するのは高くつきます。
- バーチャル筐体:実物大の一台で多くの台が遊べる。場所と組み立てる時間のある愛好家向け。
- デジタルピンボールのアプリ:安いか無料で、種類が豊富で、どこでも遊べる。手ごたえは物理演算の出来次第。
- ブラウザのピンボール:インストール不要ですぐ始められ、どの端末でもちょっと遊ぶのに最適。ただし台は木から写すのではなく、画面のために設計されている必要があります。
Bubble Pinballが画面のために設計されている理由
Bubble Pinballは既存のマシンをまねようとはしていません。本物のフリッパーの形、スリングショット、ポップバンパー、ランプ、プランジャー、ボールセーブ、TILTといった、ピンボールをピンボールらしくしている要素は残し、ソフトウェアだからこそ得意なもの、つまり「色」を加えています。リングがボールを染め、バブルは同じ色のボールが当たったときにしか割れません。このたった一つのルールで、すべてのショットが小さな作戦になります。
無料キャンペーンは5つのワールドに100台。各ワールドの最後には中ボスとボスが待ち、ボス台はフェーズごとにルールが変わります。後半のワールドではサブウェイ、ベルトコンベア、低重力のゾーン、ブラックホールといった仕掛けが加わります。休憩のタイミングで広告が出ることがあり、それでゲームは無料のまま遊べます。もっと遊びたい人には、まったく新しいマシンを追加するテーブルパック(任意)もあります。

よくある質問
デジタルピンボールとは何ですか?
ソフトウェアで再現したピンボールです。盤面、ボールの物理、フリッパー、ルールが、実物の筐体ではなくパソコン、ゲーム機、スマホ、ブラウザの中で動きます。
エレメカとソリッドステートの違いは?
エレメカはリレーと機械式のスコアリールで動きます。1970年代末から主流になったソリッドステートはマイクロプロセッサーでルールを動かすので、より深いルール、効果音、表示が可能になりました。
ブラウザのピンボールは実機と同じくらい楽しめますか?
本物の台の代わりになるものはありませんが、よく調整されたブラウザゲームなら、フリッパーの操作、ボールを止める技術、台揺らしを、インストールも費用もなしに、どの端末でも楽しめます。
Bubble Pinballはダウンロードが必要ですか?
いいえ。ブラウザで動きます。プレイのページを開けば、スマホでもタブレットでもパソコンでも数秒で読み込まれます。